坂本社労士のブログ

日本のお家芸だったのに(サムスン、3、2兆円投資)   ( 2012.01.18 )

韓国のサムスングループは2012年度の設備投資と研究開発費などの投資総額を過去最大となる47兆8千億ウォン(約3兆2千億円)とする計画を発表した。11年度実績比で12%増となる。半導体向けに高水準の投資を継続するほか、今年から薄型テレビの基幹部品に採用する有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルへの投資を増額するとみられる。

投資総額のうち設備投資は同11%増の31兆ウォン。比重が大きい半導体ではメモリーのほかシステムLSI(大規模集積回路)に投資を振り向ける。

大型増額となるとみられるのが有機ELパネル。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレット端末向けの生産能力を拡充。さらに大型となる「第8.5世代」基盤の設備の導入も始め、年内に出荷する55型の有機ELテレビパネルを大量生産する体制を整える。

研究開発投資は同13%増の13兆6千億ウォン。有機ELパネルの大型化技術や半導体の微細加工、リチウムイオン電池の開発を強化する。

同時に12年度中に2万6千人を採用する計画も公表した。大卒で9千人、中途で5千人、生産現場などに配置する技能職の採用を千人増やし1万2千人にとする

半導体でこれだけの投資をされれば、おそらく日本の企業は太刀打ちできなくなるだろう。半導体や液晶のように、今までは日本企業が先行し、サムスンが追いつき追い越せの時代だった。今回注目なのは次世代技術(有機EL)ですでにサムスンが先行している事である。55型の有機ELテレビを先行されたら日本のメーカーは追撃できるのであろうか

自動車は海外生産を加速させている。家電はサムスンのやられっぱなし。これでは日本のトップメーカーの求人能力は増えない。当然中小企業の求人も増えることはない。65歳までの定年延長も必要と思われるが、日本のトップメーカーがもっと強くなり、若年者の採用を増やす事が最重要と思われる。

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